保健省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する22日午前・正午・午後の発表によると、11省・市で市中感染者143人が新たに確認された。海外からの入国者2人も陽性と判明した。
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これにより、4月27日以降の第4波の市中感染は30省・市の計2036人となり、1か月弱で2000人を超えた。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:84人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:28人、◇ハノイ市:10人、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:7人、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省:4人、◇西北部地方ディエンビエン省:3人、◇東北部地方ランソン省:2人、◇北中部地方タインホア省:2人、◇北部紅河デルタ地方タイビン省:1人、◇南中部沿岸地方ダナン市:1人、◇東北部地方タイグエン省:1人。
市中感染者はいずれも感染者の接触者(F1)などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。
22日午後の保健省の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は5086人となり、16日に累計4000人を超えてからわずか6日間で+1000人以上増加した。これに先立つ5日に累計3000人を超えたが、累計4000人に達するまでの期間は11日間だった。死者数は41人となっている。
なお、ハノイ市当局は22日、同市の都市区「タイムズシティ(Times City)」のパーク9(Park 9)棟で疑陽性者が出たため、同棟を封鎖し、正式な結果が出るまで住民に外出自粛を要請している。疑陽性者はインド国籍の男児(3歳)で、同棟の33階に居住している。
ホーチミン市熱帯病病院が実施した新型コロナウイルスに関する遺伝子配列解析の結果によると、同市7区在住の4583人目の感染者からインド型の「B.1.617.2」、3区在住の4780人目の感染者から英国型の「B.1.1.7」の変異株が確認された。
4583人目の感染者と接触があったトゥードゥック市在住の4514人目の感染者からも同じインド型のB.1.617.2変異株が確認されている。4583人目の感染者は4月24日から5月5日まで北部紅河デルタ地方ハイフォン市を訪れており、インド型の変異株はハイフォン市を含む北部でも多く確認されている。
4月27日以降に確認された市中感染は30省・市の計2036人。内訳は、◇バクザン省:851人、◇バクニン省:419人、◇ハノイ市:276人、◇ダナン市:150人、◇北部紅河デルタ地方ビンフック省:89人、◇ディエンビエン省:52人、◇フンイエン省:36人、◇北部紅河デルタ地方ハナム省:34人、◇ハイズオン省:31人、◇ランソン省:26人、◇タイビン省:18人、◇西北部地方ホアビン省:7人、◇北部紅河デルタ地方ナムディン省:6人、◇ホーチミン市:6人、◇北中部地方トゥアティエン・フエ省:5人、◇東北部地方フート省:4人、◇タインホア省:4人、◇南中部沿岸地方クアンナム省:3人、◇北中部地方クアンチ省:3人、◇南中部高原地方ダクラク省:3人、◇ハイフォン市:2人、◇北部紅河デルタ地方ニンビン省:2人、◇タイグエン省:2人、◇西北部地方イエンバイ省:1人、◇南中部沿岸地方クアンガイ省:1人、◇東南部地方ドンナイ省:1人、◇北中部地方ゲアン省:1人、◇東北部地方クアンニン省:1人、◇東北部地方トゥエンクアン省:1人、◇西北部地方ソンラ省:1人。
なお、1月28日以降の第3波では、3月26日までの約2か月間に13省・市で910人の市中感染が確認された。ただし、このうち726人はハイズオン省で確認され、同省が第3波の震源地となっていた。