保健省の10日午後の発表によると、北部紅河デルタ地方ハイズオン省で市中感染による新型コロナウイルス陽性患者1人が新たに見つかった。また、海外から入国した2人も陽性と判明した。
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11日午前の発表では新規感染者はいなかった。
これにより、11日午前の時点で国内の累計感染者数は2529人となった。1月28日以降に確認された市中感染は13省・市の計895人で、このうち711人がハイズオン省で確認されている。
市中感染による新規感染者1人(2528人目の感染者)は、感染リスクがある対象者のスクリーニング検査で陽性となった。なお、この感染者の夫は第3波で集団感染が発生したカムザン郡にある日系企業に勤めており、夫も感染者の接触者(F1)の接触者(F2)として自宅隔離を受けたが、4回の検査で陰性だった経緯がある。
入国者の1人はベトナム人で、3月7日にドバイからシンガポール経由でホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着した。別の1人はフィリピン人専門家で、2月24日にフィリピンからタンソンニャット国際空港に到着し、隔離中の2回目の検査で陽性となった。
また、ベトナムからオーストラリアに渡航した母子が、到着時の検査で陽性となっていたことが明らかになった。母子は北部紅河デルタ地方ハイフォン市レチャン区グエンコンチュー通りに自宅があり、2月28日にハノイ市ノイバイ国際空港を出発し、シンガポール経由で3月1日にオーストラリアに到着した。
出発前にベトナムで受けた検査の結果は陰性で、到着後の2日の検査で子供(18歳)は弱陽性、母親(42歳)は陰性の結果が出た。翌3日に子供は陽性となり、6日に母親も陽性となった。
これを受けてハイフォン市当局は、F1の13人とF2の36人の検査を行い、1回目は全員陰性だった。