ホーチミン市は、1月1日以降にタンソンニャット国際空港から入国した外国人専門家952人に新型コロナウイルスの再検査を実施し、3月4日午前までに判明した結果はいずれも陰性だったと明らかにした。同空港から入国する外国人に対しては14日間の隔離措置が取られ、隔離の解除前に少なくとも2回の検査が実施されている。
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2月10日から3月10日までの新型コロナ対策強化期間中には、空港やバスターミナル、鉄道駅、市場、食堂、寺院などの人が集中する場所で、無作為抽出による検査が実施されている。4日までに2万2036人を検査し、2万0652人が陰性だった。残りは結果待ちの段階にある。
ホーチミン市保健局は市内の病院・診療所に対し、全ての医療スタッフの検査を10日までに終えるよう指示しており、これまでに感染者は発見されていない。
8日午前の時点で、同市でこれまでに確認された感染者は累計211人、うち205人は回復し、6人が治療中だ。1月28日以降の第3波では36人の市中感染が確認されたが、直近3週間は市中感染による新規感染者が出ていない。
なお、外国人専門家に対する再検査を実施した背景には、ハノイ市で2月13日、外国人専門家として入国した日本人男性(54歳)が死亡したことがある。この男性は死後の検査で新型コロナに感染していることが確認され、国内2229人目の感染者となった。
男性は1月17日にベトナムへ入国し、31日までホーチミン市のホテルで隔離措置を受け、この間に2回の新型コロナウイルス検査を受けたがいずれも陰性だった。1月31日に隔離期間を終え、2月1日にハノイ市へ移動。その後、13日に滞在先のホテルで死亡しているのが発見された。
最終更新:2021年3月8日 18:20 JST