13~17歳の生徒3人のグループが製作した新型コロナウイルス感染防止用の「ポータブル隔離ヘルメット」は、ホーチミン共産青年同盟(青年団)が主催する「2020年全国クリエイティブユース賞」の受賞37作品の一つに選ばれたほか、世界保健機関(WHO)やグエン・スアン・フック首相からも高い評価を受けた。
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製作したのは、ドー・チョン・ミン・ドゥックさん(17歳、米フロリダ州在住)、チャン・グエン・カイン・アンさん(14歳、ハノイ市)、グエン・ホアン・フックさん(13歳、ハノイ市)の3人グループ。
WHOはウイルス感染予防方法として、◇ソーシャルディスタンス、◇手を顔に触れない、◇ステイホーム、◇咳エチケット、◇手洗いの5つの行動を呼び掛けている。グループのヘルメット「Vihelm」はこのうち3つの要件を満たしている。WHOベトナムの代表パク・キドン氏は、Vihelmは隔離が必要な環境でも使用できるとグループの創作力を称賛した。
3人は電動ファン付呼吸用保護具(Powered Air-Purifying Respirator=PAPR)の構造を基に特別な手袋を付加。ヘルメットを装着したまま顔をかくことや飲食をできるようして、従来のPAPRの弱点を補った。
3人は、このヘルメットを改良して、バイクの運転や交通警察官の仕事にも役立てたいと考えている。