サイゴン農業総公社(Sagri)における違反事件で、ホーチミン市人民委員会副主席のチャン・ビン・トゥエン容疑者(男・55歳)が新たに起訴された。公安省捜査警察機関が明らかにした。
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トゥエン容疑者は刑事法第219条に触れたとされ、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑で捜査を受けている。
これを受けて、グエン・スアン・フック首相は11日、同容疑者に対し90日間の職務停止処分を下した。
このほか、以下の現役幹部4人も同じ容疑で新たに起訴された。
◇ホーチミン市共産党委員会官房次官・元建設局長チャン・チョン・トゥアン容疑者(男)
◇ホーチミン市計画投資局副局長・元建設局不動産市場住宅開発部長ファン・チュオン・ソン容疑者(男)
◇ホーチミン市建設局不動産市場住宅開発副部長チャン・クオック・ダット容疑者(男)
◇ホーチミン市建設局不動産市場住宅開発職員レ・タン・ホア容疑者(男)
警察は11日、最高人民検察院の承認のもと、トゥエン容疑者らの家宅捜索および事務所の立ち入り検査を実施した。
この事件は、サイゴン農業総公社の元役員らが同社の資金を不正に使用し、公有地など同社の管理する公的資産を不正に運用し、国に多額の損失をもたらしたというもの。
この事件では、サイゴン農業総公社の元社長レ・タン・フン容疑者(男・57歳)、元会長、元チーフアカウンタントなど、複数の元役員が同じ容疑で2019年7月に逮捕され、捜査を受けている。
フン容疑者は、元政治局員・ホーチミン市共産党委員会元書記・同市人民委員会元主席であるレ・タイン・ハイ氏の実の弟。地元紙によると、兄のハイ氏は同市2区トゥーティエム新都市区案件の深刻な違反に関与したとされている。