2019年の国勢調査によると、2009~2019年の都市人口の年平均増加率は+2.64%で、1999~2009年の+3.40%から低下し、都市化の速度が鈍化していることが分かった。
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また、2019年における全国人口に占める都市人口の比率は34.4%程度に留まり、1989年の20.1%からさほど上昇していない。
2019年におけるベトナムの都市人口比率は周辺諸国と比べて低い水準にあり、政府が2012~2020年国家都市開発計画で設定した目標値である2015年の38%、2020年の45%を大幅に下回った。
東南アジア諸国の中でベトナムの都市人口比率を下回ったのは、◇東ティモール(31%)、◇ミャンマー(29%)、◇カンボジア(23%)の3か国のみだった。
農村部から都市部への年間人口移動は、1989年の240万人から2009年に670万人へと増加したが、2019年には640万人に減少した。この背景には、農村部の経済開発が進み、都市部と農村部の格差が縮小していることがある。