保健省医療環境管理局は26日夕方、ここ数日に各地で試験導入されている全身消毒ルームについて、安全性にかかる十分なデータがなく同省の許可を得ていないとして使用を控えるよう勧告する文書を公布した。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止策として、3月に入ってから国内で多くの組織が相次いで全身消毒ルームを発表している。
しかし、保健省によれば、これまでに発表されている全身消毒ルームは一般的に大気に含有されている濃度を超えるオゾンや電解水を噴霧するもの。現状ではオゾンは濃度によっては高齢者や子供の健康に影響を及ぼす可能性も否定できず、電解水も30秒間の噴霧でどこまで効果が得られるかのデータが十分でないとしている。
このため保健省は、これらの設備の機能や安全性を精査する間は使用を控え、マスクの着用や濃度60%以上のアルコールによる手指の消毒など、基本的な感染予防策の実施と不要不急の外出の自粛を呼び掛けている。