東北部地方フート省人民委員会はこのほど、今年開催する祭り「フン王祭り」について、一般参拝者の入場を規制することを明らかにした。これは、国内で流行が拡大しつつある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を懸念してのもの。
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今年の祭りでは、毎年恒例となっているフン王へ線香を手向ける儀式で、ギアリン(Nghia Linh)丘まで登るパレードを行わない。儀式のテレビ中継もせず、参拝者についても、党や政府および自治体関係者に限定する。さらに、開幕式や花火の打ち上げ、スポーツイベント、展覧会、民謡コンテストなど人が多く集まるイベントも実施しない。
フン寺歴史遺跡地区の管理委員会は、遺跡全体を消毒して予防対策を強化する。また参拝者への検温、アルコール消毒液による手洗い、マスク着用なども徹底させる。
なお、「フン王祭り」は、フン王の命日(旧暦3月10日)にあたる4月2日(木)に開催される。フン王はベトナム史上初の国家とされるバンラン(文郎=Van Lang)国の18代にわたる歴代王の総称。フン王祭りは約400万人が訪れるベトナム最大規模の祭りだが、今年は新型コロナの影響で規模を大幅に縮小して開催することになった。
フン王については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「国の礎を築いたフン王の伝説~旧暦3月10日はフン王命日~」を参照。