中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)感染拡大防止対策の一環として、ベトナム科学技術省は7日、新型コロナウイルス検査キットの研究開発を行う国内コンソーシアム(共同事業体)への資金配分を決定した。
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これによると、同省から資金配分を受けるのは、軍医学院を中心としたコンソーシアムとフーサー・バイオケム有限会社(Phu Sa Biochem)を中心としたコンソーシアム。
各コンソーシアムは、事業開始から1か月後には新型コロナウイルス検査キットの量産が可能になるとしている。リアルタイムPCR法の検査キットについては、優先的な通関措置が適用されれば、事業開始から2週間後に量産が可能になるという。
また、コンソーシアムに参加するホーチミン市パスツール研究所は、ベトナムでの新型コロナウイルスによる急性呼吸器感染症について、疫学的、臨床的、ウイルス学的な特徴に関する研究を行い、この結果をもとに予防策と治療法を策定する。
中央伝染病衛生研究所(ハノイ市)はこれに先立ち、新型コロナウイルスの分離と培養に成功した。これにより、感染検査の迅速化につながり、1日当たり数千人の患者のサンプルを検査することが可能となる。将来のワクチン開発の前提となるもので、より有効な治療法の発見に寄与することが期待される。