中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染拡大防止策の一環として、4日午後から一時閉鎖となっていたハノイ市内各地の観光スポットが6日午前から営業を再開した。
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文廟やタンロン遺跡、ホアンキエム湖の玉山祠とバーキエウ寺院など市内の観光地は同市人民委員会の指示により、一時的に閉鎖となっていたが、消毒作業を終えた複数の観光スポットが6日から営業再開となった。
新型コロナウイルスの感染拡大は、ベトナムの観光業界に大きな打撃を与えており、ハノイ市だけでなく、各地域でも一部の観光スポットが安全面の観点から一時閉鎖となっている。各地域の20団体の観光協会は、観光業に甚大なマイナス影響を及ぼすとして、当局に対し、閉鎖以外の対応を求めている。
ハノイレッドツアー(Hanoi Red Tour)の責任者は、「4日と5日の両日にハノイを訪れた外国人観光客の多くが、観光スポットに入場できなかったことから、否定的なフィードバックが多数寄せられた」とコメントした。
なお、国内の各地域では、開催中または開催予定を問わず、全ての祭りを停止・中止することとなっている。歴史的遺跡などの観光スポットについて、政府から一時閉鎖の方針は出されていないが、各自治体が状況に応じて一部を閉鎖している。