新型コロナウイルス(nCoV)の感染拡大でマスクの需要が高まり、日本から輸入したマスクの価格が高騰している。
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電子商取引(eコマース=EC)大手「ショッピー(Shopee)」上のある店では1月31日正午時点で、「ユニ・チャーム ソフトーク超立体(3D)マスク」の50枚入りが300万VND(約1万4200円)、100枚入りが550万VND(約2万5900円)で売られていた。
別の店ではこれより安く、それぞれ130万VND(約6130円)、350万VND(約1万6500円)で売られていた。通常価格は、100枚入りが25万~30万VND(約1180~1420円)。両店とも売り切れ表示を出した後、商品を削除した。
ショッピーの代表はこうした状態について、「各店が医療用品の価格を不合理に引き上げることは認めていない。この問題について管理を厳しくし、各店の店主と協議している」と話した。
別のECサイト「ティキ(Tiki)」では、「ユニ・チャーム3Dマスク」と使い捨て防塵マスク「3M」が売り切れ状態だ。この1週間ほどで、マスクの販売数は通常の9倍、消毒液は11倍も伸びている。ティキは今後、医療用マスクの品揃えを充実させるという。
ハノイ市、南中部沿岸地方ダナン市、ホーチミン市などの大都市でも、薬局などの実店舗に買い物客が押し寄せ、通常の4~5倍の高値販売が横行した。ただ、市場管理当局が取り締まりに乗り出し、事態は鎮静化しつつある。