1月25日のテト(旧正月)が間近に迫る中、ホーチミン市タンソンニャット国際空港の国際線ターミナルは、故郷でテトを迎えるために帰国する越僑(在外ベトナム人)と、彼らを出迎える人々でごった返している。
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16日午後、国際線ターミナルの到着ロビーの外では、1000人もの人々が帰国する家族の到着を待つ光景が見られた。空港の外も、空港を出入りする自家用車やタクシー、配車アプリの自動車などで混雑した。
ある女性(44歳)は何度も時計を見ながら、オーストラリアから帰国する兄を待っていた。「兄が帰国するのは2年に1度。今日はフライトが遅延して、到着も遅れているようだ」と話した。
またある男性(25歳)は、留学先のオーストラリアから1年ぶりに帰ってくる恋人を待っていた。彼女は花が好きだからと大きな花束を用意し、久しぶりの再会を楽しみにしている様子だった。
南部メコンデルタ地方アンザン省から一家揃ってホーチミン市まで出迎えにやってきたという男性(64歳)は、台湾で暮らす娘の帰国を心待ちにしていた。
テトの繁忙期にあたる1月10日から2月8日にかけて、航空会社各社はフライトを増便して需要に対応している。繁忙期にタンソンニャット国際空港を発着するフライト数は1日平均840~850便、ピーク時には1000便近くに達する見通しだ。