今年のテト(旧正月)の連休中に西北部地方ディエンビエン省ディエンビエン郡で発生した女子大生強姦殺人事件で被害に遭った女性の実母であるチャン・ティ・ヒエン被告(女・44歳)は27日、これとは別の麻薬密輸密売事件の裁判で禁固20年の判決を言い渡された。
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この麻薬密輸密売事件には、ヒエン被告のほか、女子大生強姦殺人事件の主犯格であるビー・バン・トアン被告(男・37歳)、共犯のルオン・バン・フン被告(男・28歳)、ブイ・バン・コン被告(男・44歳)の3人、さらにはトアン被告の妻であるビー・ティ・トゥー被告(37歳)の計5人が関与しており、いずれも麻薬所持・密輸密売罪などに問われていた。
起訴状によると、ヒエン被告は2017年5月、コン被告に大量の麻薬を注文。これを受けたコン被告がトゥー被告に調達を依頼した。トゥー被告はベトナムとラオスの国境付近で麻薬を調達して自宅に隠し、夫に保管を指示。同月末、コン被告はフン被告を同伴して、トゥー被告から麻薬を受け取った。配達のためにヒエン被告の自宅を訪れた2人は自分用としてヒエン被告から少量の麻薬を分けてもらった。
しかし取引後、ヒエン被告はコン被告に代金3億2000万VND(約155万円)のうち2億9000万VND(約140万円)のみを支払って、残りの3000万VND(約14万5000円※以前の報道では未払い分は3億VNDとされていた)が未払いとなっていた。これが後に女子大生強姦殺人事件の発端となる。
麻薬密輸密売事件の裁判では、ヒエン被告とコン被告に禁固30年、残る3人には終身刑の判決が言い渡された。このうち男3人は罪状を認めたものの、女2人は罪状を認めておらず、ヒエン被告は冤罪を主張して再捜査を求めている。