英国で10月23日にベルギーより到着した冷凍コンテナ内から39人のベトナム人の遺体が見つかった事件で、ベトナムのブイ・タイン・ソン外務次官はこのほど、政府が国庫から資金を拠出して遺体の搬送費用を立て替え払いすることを明らかにした。今回の措置は、出来るだけ早く遺体を国に戻したいという遺族の要望に応えるためのもの。
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外務省は現在、専用機の手配などについて英国当局と交渉中で、遺体の搬送を早期に実現すべく準備を急いでいる。遺体はハノイ市ノイバイ国際空港に輸送される予定。犠牲者を出した地方自治体は、遺体をそれぞれの地元に搬送するための車両などを手配する。
搬送費用は、棺に入った状態であれば2208GBP(6620万VND=約31万円)、骨箱に入った状態であれば1370GBP(4110万VND=約19万3000円)。いずれも最終的には遺族が負担することになっており、地方自治体が遺族に働きかけながら費用を政府に返済する。
なお、一部の企業が遺体の搬送費用を支援したい意向を示している件について、ソン次官は、「支援を希望する企業が地方自治体および遺族と直接やりとりをすることになる」とコメントした。
一方、英国政府がベトナムへの遺体の搬送費用を補助するとの噂も流れているが、これについて外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は21日に開かれた同省の定例記者会見で、「英国当局からはその旨に関する通知を受け取っていない」と述べた。