シンガポールの科学誌「アジアン・サイエンティスト(Asian Scientist)」がこのほど発表した「アジアの科学者トップ100人(2019年版)」のリストに、ベトナムから2人が選出された。
ビングループ[VIC](Vingroup)の展開するビンメック国際総合病院(Vinmec International Hospital)傘下のビンメック幹細胞・遺伝子技術研究所所長のグエン・タイン・リエム博士はライフサイエンス(生命科学)分野、ホーチミン市国家大学傘下国際大学医用生体工学部長のグエン・ティ・ヒエップ博士はマテリアルサイエンス(材料科学)分野で選ばれた。
グエン・タイン・リエム博士は、5例の結合双生児の困難な分離手術を直接執刀したことで知られ、国内で初めてロボット支援手術を実施した。また、脳性まひと自閉症の治療のために幹細胞移植を国内で初めて導入した。2018年にはアジアの発展と繁栄に貢献した人・団体を表彰する「日経アジア賞」の第23回の受賞者の1人に選ばれた。
グエン・ティ・ヒエップ博士は、ASEANと米国国際開発庁(USAID)、UL社が共催している「ASEAN-US女性科学賞」の第3回受賞者(2017年)。2018年には「ロレアル・ユネスコ女性科学賞」も受賞している。
2016年以降、ベトナムからは7人が「アジアの科学者トップ100人」のリストに選出されており、うち4人はホーチミン市国家大学の教員だ。