商工省傘下企業4社による土地の違法販売事件で、公安省は8日、ホーチミン市人民委員会元副主席をはじめとするホーチミン市の複数の上級幹部および元上級幹部を、規定違反で容疑者として捜査することを明らかにした。
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捜査対象となるのは、ホーチミン市人民委員会元副主席(2011~2015年任期)のグエン・タイン・タイ容疑者(男・66歳)のほか、◇同市資源環境局元局長、◇同局土地管理副部長、◇2区党委書記の4人。
タイ容疑者は家宅捜索を受けて逮捕された。同市資源環境局元局長と同局土地管理副部長の2人は、別の公地違法販売事件にも関与し既に逮捕されている。なお、2区党委書記は居住地から出ることを禁止されている。
問題の土地は、ドゥックバー(聖母マリア)教会を望む、商工省傘下企業4社に割り当てられていた同市1区レズアン通り8-12番地(8-12 Le Duan St., Dist.1)にある面積5000m2近くの一等地。容疑者らは、関係者らによる競売を行わない違法販売を支援した疑いが持たれている。
公安省はこれに先立つ11月、不動産業界の大富豪のファン・バン・アイン・ブー被告(男・43歳)が同市の公地を時価を大きく下回る価格で取得し多額の公的資産損失を引き起こした事件に関与したとして、同市人民委員会元副主席のグエン・フウ・ティン容疑者(男・61歳)を逮捕している。