ハノイ市人民委員会はこのほど、同市ホアンキエム区中心部のホアンキエム湖に生息する大亀(学名:シャンハイハナスッポン=Rafetus swinhoei)の2018年~2020年までの保護計画を策定した。2030年までの長期計画では大亀の個体数の増加を目指す。
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計画によれば、同市はまずソンタイ町のスアンカイン湖とドンモー湖でシャンハイハナスッポンの個体数と性別の調査および個体の登録を行い、モニタリングシステムを応用した生態系の回復計画を策定し、亀の成長を促す。
具体的には、2021年~2025年に亀の繁殖に適した環境を研究し、2026年~2030年には繁殖、飼育プロジェクトを展開する。これらの亀の保護計画にかかる費用は同市の予算やその他の資金が充てられるが、同市は個人・組織や外国投資家に対し、資金援助や技術的支援を呼び掛けている。
これに先立つ4月には、アジアの亀保護プログラムのメンバーが、環境DNA解析によりベトナムでシャンハイハナスッポンの新たな個体を確認している。現在、世界ではベトナムで確認されている2頭のほか、中国の動物園で飼育されている2頭の合計4頭が生息しているとされている。