ハノイ市のベトドク(越独)友好病院はこのほど、頭蓋骨や腱、心臓弁、血管、精子などの重要なヒト組織を保存・管理する、国内初となる組織バンクを開設した。
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国内では、現在までに約1万4000の頭蓋骨組織がラボで保存されている。全国で行われる骨移植および腱移植の件数は、年間1000件近くに上っている。
ベトドク友好病院の下肢手術科では、2011年以降の8年間に120人の患者の骨移植を、また263人の肋骨組織を使用した膝靭帯再建のための腹腔鏡下手術を行った。
心臓弁や血管の移植の年間需要も数千件に上るが、移植用組織が不足し海外から高値で輸入しなければならない状況だ。組織バンクの開設により、患者の需要に対応するほか、治療の質の向上にもつながるものと見込まれている。