国防省は11日、米国国際開発庁(USAID)との間で、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港のダイオキシン除染プロジェクト向けの無償支援に関する合意書を締結した。
同プロジェクトの実施期間は10年間で、支援総額は3億9000万USD(約430億円)となる。
ビエンホア空港は南中部沿岸地方ダナン市のダナン国際空港と並んでベトナム戦争によるダイオキシン汚染が最も深刻な地域の1つとして知られている。
USAIDは6年間の実施を経て、2018年末にダナン国際空港のダイオキシン除染プロジェクトを完了する見通し。同プロジェクトの支援額は1億1000万USD(約120億円)。
両国は2000年からこれまでに、国防分野で軍医育成や地雷・不発弾の除去、枯葉剤被害克服、米軍戦没者の遺骨捜索などで協力し大きな成果を収めており、こうした活動が両国の協力関係の強化につながっていると見られている。