東北部地方フート省の伝統歌謡「ハット・ソアン(Hat xoan)」がこのほど、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に認定され、同省人民委員会と文化スポーツ観光省は3日、ハット・ソアン発祥の地とされる同省ベトチー市キムドゥック村にあるライレン寺院で認定書伝達式を開催した。
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式典にはブー・ドゥック・ダム副首相、ダン・ティ・ビック・リエン文化スポーツ観光相、ユネスコベトナム事務所のマイケル・クロフト代表、ベトナムユネスコ国家委員会委員長、フート省幹部などが出席した。
「ハット・ソアン」はフート省の村々で春に開かれる村祭りの期間中、公共施設の前で演じられる伝統歌謡で、ベトナムが建国されたとされるフン王(雄王)時代に発祥したと伝えられている。
クロフト氏は式典で、「ハット・ソアン」の保護に尽力したフート省や地方の幹部を称賛した。また、ダム副首相は伝統歌謡の伝承に貢献した歌い手らや6年間にわたり申請登録手続きに当たった関連機関幹部を労うと共に、この度の無形文化遺産認定はベトナム国民やフート省民、党や省庁の誇りであると祝辞を述べた。
これに先立ち、2017年12月に韓国の済州島で開催された第12回無形文化遺産委員会において、「ハット・ソアン」は緊急に保護する必要がある無形文化遺産リストから削除され、人類の無形文化遺産の代表リストへ登録されることが決定した。無形文化遺産が緊急保護リストから代表リストへ移行されたのは史上初めて。