北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏が2月13日に滞在先のマレーシアで殺害された事件で、クアラルンプール国際空港で24日、ベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(女・29歳)ら被告2人の立会いのもと、現場確認が行われた。
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マレーシア人捜査官から殺人罪に問われているフオン被告とインドネシア人のシティ・アイシャ被告(女・25歳)の2人は防弾チョッキを着用して現場に姿を現し、100人余りの警察官に見守られながら現場確認に参加した。
被告らは、事件当日の2月13日に同空港で金正男氏に背後から近付き、フオン被告が猛毒の神経剤の一種であるVXガスを金正男氏の顔に塗布して死に至らせたとの疑いが持たれている。被告らは事件についていずれも「ドッキリ番組の撮影だと思い込んでいた」とし、「自分は利用された」と無罪を主張している。