西北部地方と北中部地方の一帯で10日から続いた豪雨により鉄砲水や土砂崩れなどの被害が多発し、14日までに鉄砲水に流されるなどして68人が死亡し、34人が行方不明となり、32人が負傷したことが国家捜索救難委員会の報告で明らかになった。
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中でも西北部地方ホアビン省が最も大きな被害を受けており、死亡者20人、行方不明者13人となっている。
また、ベトナム通信社の記者であるディン・フー・ズーさん(男性・29歳)が11日12時ごろに西北部地方イエンバイ省を通過する国道32号線の橋で鉄砲水に流されたが、遺体は13日15時ごろに現場から80km離れた地点で発見・収容された。
農業への被害については、農作地・養殖場など12万6515haが冠水した。このほか、民家4万8698軒が倒壊・冠水した。国道6号線、16号線、32号線、34号線、37号線、43号線、47号線などの複数地点で土砂崩れが発生し、復旧工事が急ピッチで進められている。