ハノイ市司法局と関連当局は9日、同市ホアンキエム区のホアンキエム湖及び周辺地域の歩行者天国の規制管理に関する草案の意見聴取を実施した。議論は歩行者天国における文化芸術やスポーツのパフォーマンスには許可を要するとした草案第6条に集中した。
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これまでホアンキエム湖の歩行者天国における活動には規制がなかったため、同区域での活動内容について疑問視する声が出ていた。ホアンキエム区人民委員会によると、あらゆる活動のなかでも子供によるバイオリン演奏に苦情が相次ぎ、当局は当該家族に繰り返し注意喚起をしてきたという。
同市文化スポーツ局も許可申請による同区域での活動の制限が必要とする見解で、同局にはこれまで若者グループや家族、バンドなどが活動を申請してきたが、パフォーマンスの許可は法人に限るとしてこれらの申請を却下している。
草案は全4章25条からなり、パフォーマンスの規制のほか自動車やバイク、自転車の乗り入れ及び駐車、デモ活動、違法な集会の開催、動物の放し飼い、ゴミのポイ捨て、排泄、賭博、飲酒、遊泳、釣りなど13の禁止項目も盛り込まれている。
ホアンキエム湖周辺では2016年6月から歩行者天国が試験展開されているが、ハノイ市は関連当局に対し試行期間の延長と季節に応じた歩行者天国実施時間の調整を要請している。
7月29日には歩行者天国で息子にバイオリンを演奏させていた母親が、ソーシャルメディアで当局に演奏の許可証について注意を受けたと投稿し物議を醸した。これを受けてホアンキエム区人民委員会が関連当局に事実確認をした結果、不適切な指導はなかったと表明し、翌30日に母親は上記の投稿を削除すると同時に当局に謝罪したという。