ベトナム時間の3日午前2時、ポーランドのクリニツァ・ズドルイで開催された世界5大ミスコンの1つ「ミス・スプラナショナル(Miss Supranational)2016」の決勝で、ベトナム代表ズオン・グエン・カー・チャンさんが着用した衣装が民族衣装部門賞(Best national costume)に輝いた。決勝には70名がノミネートされていた。
(C) Cong ly, カー・チャンさん |
このベトナム民族衣装はファッションデザイナーのレ・ロン・ズンさんが伝説「ラック・ロン・クアン王と母なるアウ・コー王妃」をイメージして3か月かけて制作したもの。手元はベトナムの国花である蓮の花、身頃は体に取り巻く竜を模しており、衣装全体の高さは3m超、裾の長さ3.5m、総重量45kg。
同衣装はそのデザインからベトナムらしさが感じられないとして、当初インターネット上で民族衣装や国服と呼べないのではないかと物議を醸していた。
カー・チャンさんは1992年生まれ。身長179cm、スリーサイズは86-61-93cm。2015に「ベトナム・スーパーモデル・ゴールド賞」を受賞したほか、2012年の「ミス・スポーツ」で2位、同年の「ハノイ市ミス・ツーリズム」で「最も美しいボディ」に選ばれている。
今大会で1位に輝いたのは、インド代表。2位はベネズエラ代表、3位はスリナム代表、4位はスリランカ代表、5位はハンガリー代表がそれぞれ選ばれた。カー・チャンさんはトップ25に留まった。
※「ラック・ロン・クアンと母なるアウ・コー=(Lac Long Quan va me Au Co)」:
ラック・ロン・クアン王の妻アウ・コー王妃が産み落とした100個の卵から100人の元気な男の子が誕生したという伝説で、100人の男の子はベトナム人の祖先と言い伝えられている。