韓国の李基権(イ・ギグォン)雇用労働部長官とベトナムのダオ・ゴック・ズン労働傷病兵社会相はハノイ市で17日、不法滞在者及び不法就労者の増加により「雇用許可(EPS)プログラム」での受け入れを制限していたベトナム人労働者について、制限を解除することで合意し、覚書を締結した。
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これにより、韓国は年内に3500人のベトナム労働者を受け入れる。受け入れ対象は、韓国での就労経験があり、且つ期日通りに帰国した者だけでなく、韓国での就労経験がない者も含まれる。
韓国は、同国内でのベトナム人労働者の不法滞在・不法就労が増加したことで、2012年から受け入れを一時停止。その後、受け入れ人数を制限する措置を講じていた。
両国政府の努力によって、2015年における不法就労者の割合は2013年の47%から35%に縮小し、不法滞在者数も同1万8000人から1万5000人に減少した。但し、この数字は韓国へ労働者を派遣している他の14か国の平均水準を大きく上回っている。
韓国はEPSプログラムを通して、2004年から現在までに約7万5000人のベトナム人労働者を受け入れている。1人当たりの月収は1000~1500USD(約10万9000~16万4000円)で、ベトナム人労働者は勤勉さと創造力で評価されている。