北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市レチュック通り3番地(3 Le Truc St., Hue)のフエ宮廷骨董博物館で4月23日(土)から6月23日(木)まで、阮(グエン)朝(1802~1945年)の「金印(キムアン=Kim an)」及び「金書(キムサック=Kim sach)」を紹介する企画展「王宮の宝物:阮朝の金印と金書」が開催されている。
(C) tienphong |
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同展示会には、ハノイ市のベトナム国家歴史博物館が所蔵する黄金の遺物の一部が展示されている。
阮朝初代皇帝ザーロン(嘉隆)帝時代に当たる1806年の金書、第2代皇帝ミンマン(明命)帝時代に当たる1840年の金書、同じくミンマン帝時代の1830年の白色金書のほか、ミンマン帝時代の1827年の金印(重さ8.989kg)などが目玉だ。
阮朝の金書は、政事や宮廷儀礼を記入するのに使われた、金製または銀製の本。現在、ベトナム国家歴史博物館で94点が保管されている。また、同博物館では、阮朝の各皇帝の金印25点と白色金印7点、銀印12点を所蔵している。
同展は、同省フエ市で4月29日(金)から5月4日(水)まで開催される「フエフェスティバル2016(Hue Festival 2016)」に合わせて、同省フエ遺跡保存センターが主催するもの。なお、同市では9月にも王宮の宝物を紹介する大規模な企画展が催される。