農業農村開発省査察部は21日、メコンデルタ地方ティエンザン省獣医支局と共同で、同省チョガオ郡の養豚農家グエン・ゴック・ルック氏の豚11頭を焼却処分した。11頭は、畜産業で使用が禁止されている成長促進剤の一種「サルブタモール(salbutamol)」を投与されていた。使用禁止薬物が投与されたことを理由に焼却処分したのは初めて。
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査察部によると、禁止薬物使用の疑いのあるルック氏の養豚場で豚を検査したところ、サルブタモールが検出された。ルック氏の養豚場で薬物使用違反が発見されたのは3度目だったため、厳しい処分に踏み切ったという。
これまでは、禁止薬物を使用した豚が発見された場合、養豚場の管理者に行政処分が科されるだけで、豚については禁止薬物の影響がなくなった後に市場に流通させることが認められていた。
7月1日に施行される改正刑事法(刑事法2015年版)では、禁止薬物を使用した家畜を生産したり売買したりした場合、最高20年の禁固刑が科される可能性がある。査察部は、今回のような事案では、財産を失った上に刑務所に入ることになると警告している。