北中部地方タインホア省ランチャイン郡で、飼い犬に噛まれた女性が狂犬病を発症し死亡していたことが分かった。この犬は7人を立て続けに襲い、死亡した女性のほかに6人が負傷したという。同省獣医支局は27日、ランチャイン郡へ職員を派遣し、調査にあたった。
死亡したのは、グエン・ティ・ハーさん(女性・31歳)。ハーさんは妊娠中だった。ハーさんは飼い犬に噛まれた後もワクチンを接種せず、21日になって痙攣などの症状が現れたため病院へ救急搬送されたが、死亡した。負傷した6人は噛まれた後にワクチンを接種し、現在の健康状態は良好だという。
タインホア省農業農村開発局は、ランチャイン郡人民委員会に対して、規定に従い狂犬病の予防対策を実施するよう求めた。
農業農村開発省獣医局によると、2015年に犬に噛まれてワクチン接種を受けた人の数は全国で39万4000人に上るという。平均して1日当たり1079人が噛まれた計算になる。