ホーチミン市教育訓練局は13日、市内の各高校に対し、女子生徒がアオザイを着用する日を1週間に1回以上設けるよう要請した。女子生徒の優雅で穏やかな美しい姿を守り、伝統を教育することが目的で、朝礼のある月曜日を含む週1回以上のアオザイ着用を奨励するが、強制ではないという。
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同市の大半の高校は制服を定めている。女子生徒の制服は、ワンピースまたはスカートとシャツが一般的だが、中にはアオザイを制服としている高校もある。2区のゾンオントー高校はその一つだ。
同校のハー・フー・タック校長によると、8年前から体育や野外活動以外の授業中はアオザイを着用することを校則にしている。一部の保護者から反対の声が上がる時もあるが、説明して理解してもらっているという。
女子高生のアオザイ姿の美しさを否定する教員は誰もいないが、ある教員は「生徒は能動的、積極的に学習すべき」とする新しい教育方針と矛盾すると指摘する。また、貧しい家庭の子弟が多い高校では、アオザイ作りの費用が家計の重荷になると懸念されている。