東北部クアンニン省のハロン湾に浮かぶ島々には、ティエンクン、ダウゴー、スンソットなどの神秘的な鍾乳洞が点在するが、このベトナムを代表する自然奇観が外国人旅行者の落書きだらけになっている。
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ダウゴー鍾乳洞は、多くの石柱や石筍(せきじゅん)が自然の美しさを創り出しているが、今では洞内のいたるところに落書きがみられる。その多くが中国語で書かれたものだ。
インクやペンキで書かれたものもあれば、石で彫ったものもある。ロープを使うか、足場を組まないと登れないようなところにまで落書きがあり、消す作業は困難を極める。
ハロン湾管理委員会のファム・トゥイ・ズオン委員長によると、落書きはハロン湾が世界遺産に登録された1994年以前からあったという。書かれた内容ははっきりしないが、大部分は「ここに来た」という記念の落書きだ。
ズオン委員長は、「落書きを消すためには、壁を削る必要がありますが、世界遺産を傷つけることになってしまいます。管理委員会は現在、国内外の専門家に依頼して、最善の方法を探してもらっています」と述べた。