コーヒーの本場である南中部高原地方ダクラク省バンメトート市で最近、いくつかのカフェのオーナーが、1滴たらすだけでコーヒーの香りと味を作り出すという「エキス」の売り込みを受けたという。
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セールスマンは、「エキス」の入った多くのプラスチック容器を並べて、ロブスタ、モカ、ブラジルなどの種類があると紹介し、使用法を説明した。それによると、「エキス」には香りと味があるが色はほとんどないため、色が付く程度の薄いコーヒーを用意する必要があるという。「エキス」は1.2kg入りで40万VND(約2170円)。コーヒー1杯に1滴使うだけなので、利益が大きいと宣伝した。
こうした「エキス」は、ホーチミン市5区のキムビエン市場で売られていることが知られており、簡単に入手できる。大半のプラスチック容器に貼付されている商標は中国語だ。
中部高原地方衛生疫学研究所で、「エキス」のサンプルを検査してもらったところ、カフェインは含有していなかった。研究所のある幹部は、人の健康を害するような物質が含まれているかどうかは、時間をかけて詳しい検査をしないと分からないと断った上で、「化学物質であることは明らかで、人が飲んだ場合に健康に影響があるのは確実だ」と述べた。