南中部高原地方ダクラク省農業農村開発局とダクラク農林水産品質管理支局はこのほど、バンメトート市の「ニャットティエン(Nhat Thien)」コーヒー粉加工工場を立ち入り検査した。
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この加工工場では毎月約1tのコーヒー粉を出荷していたが、工場内にあったのは大豆とトウモロコシ、出所不明または中国製の化学薬品で、コーヒー豆はどこにもなかった。工場長によると、大豆とトウモロコシ、化学薬品を混ぜて焙煎して袋詰めしていたという。また化学薬品は地元の市場で調達していたが、具体的な物質名は知らなかった。
同工場ではニャットティエンのほか、「ゴックハー(Ngoc Ha)」、「カム(Cam)」、「チョン(Chon)などの商品名が印刷されたコーヒー粉の包装袋が発見された。工場長は、外部の業者から注文を受けて生産していたと明かした。
品質管理支局は、今年初めに同工場に立ち入り検査した際、警告したにもかかわらず、同じ違反行為をしていたとして、操業の一時停止を命じると共にコーヒー粉100kgを没収した。検査によりコーヒー粉が偽物であると判明した場合は、刑事処分を求める構えだ。