保健省から代理出産の実施が認められている国内3病院の一つ、ホーチミン市ツーズー産婦人科病院で、受精卵(胚)を代理母の子宮に移植する2件の手術が行われ、いずれも胚が着床し妊娠に成功した。このうち、1人の代理母が双子を妊娠したことが確認された。
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南中部沿岸地方カインホア省に住む28歳の女性は、子宮が小さい上に子宮頸管がなく、結婚から4年が経っても妊娠できなかったため、従姉に代理母を依頼した。現在、この代理母が妊娠中の双子は7週目に入ったことが確認された。
また、東南部バリア・ブンタウ省に住む31歳の女性は、子宮が小さいことによる不妊で、同病院で治療を6回受けるも成功しなかった。彼女は法律の改正により代理出産が認められたため、従妹に代理母を依頼した。この代理母は現在、妊娠5週目だという。
同病院は現在までに、規定の条件を満たした代理出産の申請18件を受理した。このうち、13件は規定に従い書類の処理が完了し、8件が承認を受け治療の段階に入った。更に、胚が着床したケースは4件で、うち2件は妊娠に成功したことが確認されている。
ベトナムでは代理出産が法律で禁止されていたが、2014年6月に国会で可決された改正婚姻家族法で、女性が妊娠・出産できない場合の「人道的目的」のみで認められることになった。