ホーチミン市人民委員会は12日、ゴーバップ区予防医療センター内に、国内で初めて薬物依存症治療薬のサボキソン(Suboxone)を用いて薬物中毒治療を行う更生施設を設立した。同施設は、フランス及び米国の支援を受けて設立されたもの。
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サボキソンは、弱オピオイド薬の一種で、鎮痛薬として、またオピオイド依存症の治療薬として用いられる。薬物中毒治療において国内で広く用いられている合成鎮痛薬のメタドン(methadone)よりもはるかに高い効果が認められており、米国では2002年に薬物中毒治療用として認可された。
同施設では、1月末より薬物中毒者37人の治療を試験的に行っていた。3か月の治療期間を経て、37人全員が完治し、社会復帰を果たしている。
ホーチミン市の薬物中毒者数は約1万9000人と見られ、全国でトップに立っている。今回設立された施設を含めて、同市内には14か所の薬物更生施設が存在している。