全国における9月末時点での麻薬中毒患者数は、1994年の3.7倍に当たる20万4377人に膨らみ、このうち男性が96%、女性が4%を占めていることが明らかになった。先般行われた国会で、ファム・ティ・ハイ・チュエン労働傷病兵社会相が報告した。
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年齢別に見てみると、18~35歳が全体の74%と圧倒的な割合を占め、18歳未満の比率は1%となっている。また、近年ヘロインの使用率は減少傾向にあるものの、末だ72%と高い割合を占めている。一方、アンフェタミンの使用率が上昇の一途を辿り、14.5%と2005年の2.5%を大きく上回っている。
全国には9月末時点で142か所の薬物更生施設があり、このうち公的施設が123か所、民間施設が19か所となっている。全国の薬物更生施設が2014年年初9か月に受け入れた麻薬中毒患者は3946人、これらの施設で治療後の保護視察を受けている患者は4800人、また自宅で治療もしくは治療後の保護視察を受けている患者はそれぞれ2902人、1万4224人となっている。
なお、薬物更生施設に対する補助金は、◇2006年~2010年:8000億VND(約43億円)、◇2011年~2014年:6070億VND(約32億6000万円)と減少傾向にあり、国会に提出されている2015年の資金配分計画では、一挙に300億VND(約1億6000万円)まで削減される見通しだ。