世界銀行(WB)が発表したレポート「東アジアの変わりゆく都市景観」によると、ベトナムでは都市エリアの面積と人口が急増している。
ハノイ市とホーチミン市は、国内のどの都市よりも早いスピードで発展し拡大を続けている。人口はハノイ市が560万人、ホーチミン市が780万人で、1000万人以上のメガシティではないが域内では最大を誇る。国内には人口100万~500万人の都市が1つ(紅河デルタ地方ハイフォン市)、50万~100万人が6つ、10万~50万人が21ある。
都市化のスピードはハノイ市が毎年3.8%、ホーチミン市が同4%で、中国を除けば域内で最も速い。WBは、このペースで都市化が続けば2020年までに両都市の都市エリアが2000年の2倍に拡大すると予想している。
都市エリアの面積(2010年)はハノイ市が850km2、ホーチミン市が810km2。2000~2010年に両市とも都市エリアがそれぞれ約270km2増加した。全国の都市エリア面積の50%強が両市に属し、新たに増える都市エリアの75%が両市に集中している。一方人口は、2000~2010年にハノイ市が210万人(年平均増加率4.8%)、ホーチミン市が250万人(同3.9%)増加した。