ベトナム航空管制総公社(VATM)のグエン・ディン・コン副社長は11日、同社社員で技術者のレ・チー・ティンが警察に逮捕されたと発表した。ティン容疑者には、11月20日にホーチミン市のタンソンニャット国際空港の管制塔が停電になった事故について、直接の責任があると見られている。
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VATMの報告によると、ホーチミン航空路・進入管制センター(ACCホーチミン)の電源には◇通常電力(2つの電源)、◇予備発電機(3台)、◇無停電電源装置(UPS)(3台)という3つの系統がある。
事故当日は、通常電力を遮断して発電機の検査を行っていた際、UPSシステムにエラーが発生した。本来ならばUPSシステムを電源から隔離して検査・修理するべきところ、当番の責任者だったティン技術者が誤った操作をして全電源を停電させたとしている。
電源の回復を図る過程でも、ティン技術者が再び操作を間違えて停電時間を長引かせる原因を作ったという。
交通運輸省はVATMの人事に関して、同社の会長や社長から一般社員に至るまで人材の質を評価する評議会を設置する方針を示している。