資源環境省環境総局のレ・ケー・ソン副局長は10日、東南部ドンナイ省のビエンホア空港のダイオキシン汚染追加調査の結果を発表した。2006年に約9万4000立方メートルの汚染土砂を埋め立て処理したが、まだ24万立方メートルの処理すべき汚染土砂が残っているという。
(C)VnExpress,K.Son、汚染土砂が発見された地区 |
ソン氏は、「どのダイオキシン処理技術を採用するかまだ決めていないが、十分な財源があれば最良の技術を選びたい」とした上で、汚染された土地から周辺の河川に流れ込む水の量を減らす一時的な方法として、周囲に堰(せき)を建設する可能性もあるとした。
2013年に実施された空港敷地内の池と空港西側地区の調査で、新たな汚染場所が発見された。調査した池28か所のうち16か所やいくつかの場所で採取した土から基準値を超えるダイオキシンが検出された。専門家らは、汚染された池での魚や家禽類の養殖を直ちに中止することや、空港西側地区の住民に水道の利用を奨励することなどを勧告している。
ベトナム戦争当時、米軍はビエンホア空港に大量の枯葉剤を備蓄しており、1969年12月から翌年3月までの間に2万7500リットルの枯葉剤漏出事故を起こしている。