公安省出入国管理局は13日、イギリス国籍のウォルフ・シェイン氏(70歳)に対して、国外退去処分を言い渡した。同氏は、滞在ビザが失効しているのも関わらず、不法滞在を続け、ホーチミン市1区で物乞い生活を送っていた。
シェイン氏は、2013年11月19日に病気治療のため、ベトナムに入国。その後、ビザの期限が切れる頃には既に所持金が底を突いていたため、帰国することが出来ず、物乞い生活をするようになった。
同氏は主に1区ベンタイン地区のリートゥチョン通りとファムホンタイ通りの交差点に座り、ハーモニカを吹いて、道行く人々からお金をもらっていた。目撃者によると、もらったお金が少ないときは怒りをあらわにすることもあったという。
なお、出入国管理局は人道的理由から、これまでの不法滞在に対する罰金の支払は命じない方針を明らかにした。