保健省診断治療管理局は8日、「2014~2020年非感染症疾患予防国家戦略および2030年までのビジョン草案」に対する意見聴取セミナーを開催した。8日付ベトナムプラスが報じた。
世界保健機関(WHO)によると、毎年世界で約3600万人が非感染症疾患で死亡し、このうち80%近くを低中所得国が占める。また、約900万人が非感染症疾患で60歳を迎える前に死亡し、このうち90%を低中所得国が占めている。
ベトナムでは非感染症疾患で死亡する人の割合は67.34%(2011年保健統計年鑑)に上る。保健当局は優先的に対策を講ずるべき非感染症疾患として、◇心臓病、◇がん、◇糖尿病、◇慢性呼吸器疾患、◇精神疾患、の5つの疾患を指定し、1999年から保健国家目標プログラムの主要課題として取り組んできた。
これまでに一定の成果はあったものの、対策が組織立っておらず継ぎ接ぎ的であることや、国の中央病院や主だった地方の病院での実施に留まっているなどの欠点もあったことが指摘された。今回の国家戦略には、非感染症疾患の予防業務の責任者の能力向上や省庁間協力などが盛り込まれている。