ホーチミン市ホックモン郡トイタムトン村にあるハンモックカフェ「ブオンチャム」は住宅地から離れた野原の中央に位置し、普通に考えれば飲食店を経営する上で決して好立地ではないが、いつも大勢の客で賑わっている。常連客の多くは授業を抜け出してきた学生だ。24日付ザンチー紙(電子版)が報じた。
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約2000平方メートルの敷地には、竹やココナッツの葉で作られた小屋が12軒あり、客がリラックスできるよう、店内にはハンモックが掛かっている。また、プライバシーを守るため、外から内側が見えないように建てられている。
村民によると、カフェの利用者は主に、暇をもてあました村の若者と授業をサボって遊んでいる中高生で、恋人連れで来る学生も多いという。学外での学生の行動について学校側が責任を負う必要はないが、学生生活の風紀を守るべく、教師らは何度もこのカフェに足を運び、学生を指導している。しかし、そのせいで教師らは営業妨害だとカフェの経営者に凄まれることもしばしばだという。
父兄からのクレームも日増しに強まっている。カフェがオープンして以来4年、不良の溜まり場となっているのに地元当局はいっこうに動こうとしないのだという。こうした訴えを受けて、同村警察は近くカフェの立ち入り検査を行う方針を示している。警察は、カフェが売春や麻薬売買などの温床となっている可能性もあるとして、必要な場合はカフェを営業停止処分とする方針。