ホーチミン:幹細胞利用によるスキンケア、違法でも宣伝する美容クリニック

2013/08/15 10:44 JST配信

 美容整形分野での幹細胞の利用は、ベトナムではまだ許可されていない。しかしそれにもかかわらず、ホーチミン市の多くの美容クリニックが、これを「魔法の杖」と看做して宣伝に利用している。12日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。

 10区バータンハイ通りにあるカンナム美容クリニックでスキンケアの相談をすると、店員は「多くのクリニックでは羊の胎盤の幹細胞などを使っていますが、こちらではお客様の血液を採取し遠心分離機にかけて抽出し使用します」と説明した。1回当たりの費用は約800万ドン(約3万7200円)で、3回で効果が現われるという。

 他の美容クリニックでも「幹細胞で肌を若返らせることができる」などと宣伝している。ただしこちらが報道機関として取材を申し込むと、「幹細胞を使ったサービスはしていません」との返事が戻ってくる。

 保健省は美容整形分野での幹細胞の利用を許可していない。ホーチミン市保健局のブイ・ミン・チャン博士は、美容クリニックが宣伝しているような方法は診療法に反する違法行為だと指摘、アレルギーや別の病気への感染を引き起こす恐れがあると利用者に警告している。

[Tuoi tre online,12/08/2013 10:04 (GMT + 7),O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市医薬大学病院の臨床免疫・アレルギー科で5日、立て続けに2人の患者がスティーブンス・ジョ...
 白い肌は女性の永遠の憧れ。その憧れを追い求めて、多くのベトナム人女性が美容クリニックで美白ケアを...
 ハノイ市のホアラックハイテクパークで3日、ベトナムにおける幹細胞研究の発展及び応用の促進に関する...
 ベトナムで初めての幹(かん)細胞バンク「メコステム(MekoStem)」が15日、ホーチミン市11区で開業し...

新着ニュース一覧

 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
トップページに戻る