リビアに派遣された労働者が証言「奴隷のように酷使された」

2013/04/01 10:00 JST配信

 リビアに派遣された労働者が現地で奴隷のように酷使されていた実態が、帰国した労働者の証言で明らかになった。彼らは派遣会社からも冷遇されている。29日付ザンチー紙(電子版)が報じた。

(C)Dan tri
(C)Dan tri

 27日夜から28日にかけて49人の派遣労働者が、リビアからホーチミン市タンソンニャット国際空港に帰国した。彼らは故郷に帰るための交通費も所持していないため、空港内で待機している。

 北中部ゲアン省出身のチャン・ホン・クアンさん(33歳)によると、彼らはハノイ市の越日人材派遣株式会社(VITECH)に各種費用として3600万~4100万ドン(約16万3000~18万6000円)を支払い、2年間の約束でリビアに派遣された。しかし現地では、給与が支払われず、病気でも休めず、時に暴力を振るわれるなど奴隷のような生活だったという。

 現地にいる会社の代表者に訴えても冷たい態度で、何の説明もなく帰国用の航空券を渡されただけ。ようやく帰国したが、会社側は帰郷の手配さえしていなかった。交渉の末、1人当たり150万ドン(約6790円)の交通費を支給されることになったが、未払いの給与や納めた費用の返還はまだないという。

[Dan tri,29/03/2013 - 08:35,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ロシアにあるベトナム人経営の縫製会社で、ベトナム人労働者を奴隷のようにこき使っている実態が帰国し...
 現在、北中部ゲアン省から海外へ渡る派遣労働者の70%が派遣先に日本とマレーシアを選んでいる。両国は...
 労働傷病兵社会省海外労働管理局によると、現在、海外派遣会社およそ100社が1045件、約1万人分の労働者...
 労働傷病兵社会省によると、2012年の海外派遣労働者数は8万人、海外派遣労働者からの送金は17億~20億...
 反政府デモが続くリビアから帰国したベトナム人労働者の雇用・収入の問題が懸念されているなかで、メコ...
 騒乱が続くリビアに派遣されていたベトナム人労働者たちは、まだ全員が帰国した訳ではないが、無事リビ...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)は22日、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 ハノイ市人民委員会のグエン・マイン・クエン副主席は、電気とクリーンエネルギーを利用した公共交通シ...
 1969年1月19日、スイス人の若者3人が、フランス・パリのノートルダム大聖堂の高さ100m近い尖塔に登り、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)とペトロ
 決済プラットフォームの開発を手掛ける韓国のロードシステム(Load System)はこのほど、ベトナム情報通...
 ドラッグストア大手のファーマシティ(Pharmacity)の創業者クリス・ブランク氏はこのほど、ホーチミン市...
 ハノイ市ドンダー区クアンチュン街区タイソン(Tay Son)通り167番地に面した路地で、路面と排水システム...
 米国への留学生数に関する調査を実施しているIIE(米国国際教育研究所)が先般発表した最新レポート「
 ベトナム共産党政治局はこのほど、ホーチミン市に国際金融センター、南中部沿岸地方ダナン市に地域金融...
 ホーチミン市人民委員会は20日、1区のベンタイン市場、チャン・フン・ダオ廟、1区人民委員会庁舎などを...
 在ホーチミン日本国総領事館で19日、日本政府による令和6年度(2024年度)前期対ベトナム草の根・人間の...
 ホーチミン市では2025年年初から、市内を走る全ての補助金付き路線バスの運賃支払いをキャッシュレス化...
トップページに戻る