スペインのDCUコンサルティング社はこのほどホーチミン市建築計画局に対し、同市5区チョロン地区の200軒余りの家屋と都市遺産を保存すべき、と提案した。これはスペイン政府が技術援助している「チョロン地区旧市街保存・改造研究プロジェクト」の結果として出された。21日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
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それによると、チョロン地区旧市街は独特な特徴があり、その景観は歴史的に重要な意義を持ち、都市建築遺産としての価値も高いとし、同地区の保存と開発を両立させる政策が必要だとしている。
DCUは同地区の68ヘクタールを対象に、住民の聞き取り調査や社会学調査を実施、地元政府や関連機関などと協議した上で、都市遺産のリストと政策案を作成した。政策案には、ビンタイ市場の公共スペースの拡張や歩行者用道路の整備、交通量の規制、新築する建物の高さ規制などが含まれる。
DCUは、市当局が直ちに着手すべきこととして、同地区の道路に面した家屋の老朽化や解体をとどめる対策を取ることなどを挙げている。