テトに向けて残業やバイトに大忙し、帰省しない工員も増加

2013/01/24 16:13 JST配信

 景気が長期間に亘って低迷し、旧正月(テト)の賞与額が大幅に下がっており、テト用の資金を用意するために労働者たちは残業やアルバイトに必死だ。19日付タインニエン紙(電子版)が報じた。

 ホーチミン市トゥードゥック区にある第1リンチュン工業団地はここ数日間、夜8時になってもたくさんの工員たちで賑わっている。工業団地内のコランベトナム社の従業員グエン・ホアン・ランさんは、「昨年までテト前は残業していなかったが、月給400万ドン(約1万7300円)だけではとても足りない。物価が大きく上昇しているのに給料やボーナスは上がらないので、田舎の両親に送金するために残業で稼いでいる」と言う。

 残業がほとんど無い企業で働く工員たちは、アルバイトで足りない分を補っている。ホーチミン市タンタオ工業団地のパイホベトナム社で働くレー・ティ・センさんはここ2年間、会社が終わると会社近くの家庭で家政婦のアルバイトをしているという。2時間のバイト代は5万ドン(約216円)で、月約100万ドン(約4300円)稼いでいる。死んだ夫の病気治療の費用1億ドン(約43万円)の借金を抱えているが、アルバイトのおかげでなんとか少しずつ返済できるようになった。

 今年のテトも、収入が少ないため帰省しない労働者は増加傾向にある。また、物価上昇が激しい都市よりも地元の農村部の方が生活しやすいと故郷に帰るUターン就職組も増えてきている。

[Thanh Nga-Hong Nhung, Thanh Nien, 11:06 (GMT+7) 19/01/2013 S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市情報通信局とビナテック(Vinatech)社が提携し2017年年初から展開している、ホーチミン市内...
 ホーチミン市の輸出加工区や工業団地では、今年2月の旧正月(テト)に地方に帰省する労働者は例年より...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、50周年を迎える南部解放記念日(1975年4月30日~2025年4月30日)の祝...
 ホーチミン市1区のサイゴン動植物園で、4月2日(水)から7日(月)まで、民俗文化フェスティバル「3地域の...
 グエン・ホン・ジエン商工相は、ドナルド・トランプ米大統領が発表したベトナムに対する「相互関税」に...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない1...
 ベトナム政府は、ラオス人民革命党の元党中央執行委員会委員長・元国家主席・元首相のカムタイ・シーパ...
 南部メコンデルタ地方アンザン省で発生した違法砂採取事件の裁判で、ホーチミン市人民裁判所は2日、44...
 ベトナム海事水路局はこのほど、北部紅河デルタ地方ハイフォン市ディンブー・カットハイ(Dinh Vu - Cat...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、米国に
 南中部沿岸地方カインホア省人民委員会は2日、同省のバンフォン経済区内でゾックダーチャン(Doc Da Tra...
 教育コンテンツの制作を手掛ける韓国のケデュオール(KeduAll)は1日、ベトナム現地法人のフィクテック(F...
 ドナルド・トランプ米大統領は2日、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を科すと発表した。180以上...
 ブイ・タイン・ソン副首相 兼 外相は、5月に予定されているトー・ラム書記長のロシア訪問と「対ナチス...
 北中部地方クアンビン省人民委員会は、マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使が1日午後、同省の指導者と...
 政府は3月28日、電気料金の調整メカニズムを規定する政令第72号/2025/ND-CPを公布した。同政令は即日施...
 財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)と米インテル(Intel)は2日、「コミュニティのた...
トップページに戻る