ドー・クイ・ゾアン情報通信次官はこのほど、ベトナムで事業を行う外国の有料テレビ放送(ペイテレビ)に関して、生中継のスポーツ番組を除く全ての番組にベトナム語の翻訳を義務付けた首相決定の施行期日を2013年5月15日に延期すると明らかにした。19日付BBCが報じた。
グエン・タン・ズン首相は2011年3月にペイテレビ事業に関する管理規則を定めた決定を公布した。しかしNHK、CNN、BBCなど多くの外国放送局が、編集の独立性が脅かされることや翻訳の経費がかさむことなどに懸念を示しており、11月9日時点で編集許可書を取得した外国のペイテレビは75社中16社にとどまっている。
ゾアン次官は、規定通りの実施が困難なためひとまず決定の施行期日を延期するよう政府に提案し、ズン首相の承認を得たと述べた。BBCの代表者によると、この問題についてBBCをはじめとする外国放送局がベトナム政府と協議を行っているという。
ベトナムテレビ(VTV)の代表者は「ニュースについては編集のみ求め、翻訳は省略できるよう規則の見直しを政府に提案した」と話している。
※最終更新:2012年11月30日10:36JST