「ベトナムの読書文化は衰退している」ハノイ市国立図書館で10日に開催された「ベトナムの読書文化」と題した会議でこうした意見が相次いだ。9日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
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ベトナム出版局よると、2011年の出版タイトル数は前年比7%増の2万7000タイトル、出版部数は同6%増の2億9400万部。しかし、出版業界の年間利益を見てみると前年より▲10%減少しているという。
民間文化研究所の専門家はこの統計結果について、「読書家が増加しているとはっきり示すものではないが、本の需要が伸びているのは確かだ」と述べた。
但し、専門家はかつてのような愛読家の数は減少していると指摘している。同研究所にある図書室の書籍閲覧回数に関する資料によると、2008年は278回の閲覧申請があったのに対し、2012年は現時点で56回に留まっている。また、大学生が図書室を訪れる時期は試験の前だけだと溜息を漏らした。
家庭で子供達に読書の習慣をつけさせようとする親も少ない。また、子供のために1か月に消費する費用の中で、本・雑誌・新聞が占めている割合は2%に過ぎないという。