ベトナム戦争で戦死した息子を持つ米国人の母親レイ・チェイニーさんと、息子と娘を失ったベトナム人の母親ホー・ティ・モアンさんが、北中部クアンチ省で感動の対面を果たした。VNエクスプレスが報じた。
(C)VnExpress、レイさんとモアンさん |
レイさんの息子ダニエルさんは1969年、21歳の時にベトナムで戦死した。レイさんにとってそれは長年心の傷になって残り、ベトナム戦争のことを考える度に心のうちに憤りを覚えるほどだった。
レイさんの娘夫婦が「ピースツリー」という非政府団体(NGO)をベトナムで設立すると知った時、レイさんは反対こそしなかったが、自分がこの活動に参加するとは思ってもいなかった。彼女にとってベトナムは遠ざけておきたい場所だった。
娘のジェルリンさんから、NGOの支援者に感謝の手紙を書く仕事を頼まれた時も、レイさんは気が進まなかったが、「皆が良い関係を築こうと努力しているのだから、私も変わらなければ」と自分に言い聞かせて、活動に参加することを決めた。