ベトナムでロボットコンテスト(ロボコン)が始まってから10年余り、学生達の参加意欲は以前に比べ薄らいでいるようだ。常連だったハノイ工科大学やホーチミン市工業大学などからの参加が減る一方、逆に力を入れている大学もある。12日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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「アジア・太平洋ロボットコンテスト(ABUロボコン)」で過去3回の優勝経験があるホーチミン市工科大学の指導教員フイン・バン・キエムさんによると、1チームがコンテストに参加するための費用は3000万~3500万ドン(約11万9000~13万9000円)かかるため、大学生にとってかなりの負担になっているという。また、学生達にはもっと実用的なロボットを研究したいという希望もあるようだ。
この4年間、ロボコン全国大会にはラックホン大学からの参加チームが多い。2010年と2011年には連続優勝を果たした。同大学のロボコン担当教員によると、2010年の大学からの支援金は約20億ドン(約794万円)に上る。
前出のキエムさんは「大学からの支援はコンテストの質を高める効果があるが、あまり深く干渉しすぎると学生のレベルを正しく反映しなくなる恐れがある」と指摘している。