食肉処理前の豚に水を注入して、目方を5~10キログラム上乗せする不正行為が横行している。4日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
メコンデルタ地方ティエンザン省の食肉処理場に豚を供給している業者によると、多くの処理場で、豚を処理する前に口から水を注入する行為が行われているという。体重100キロの豚は処理後の重量が80~85キロになるが、この「魔法」の後だと90~95キロになり、それだけ利益も上乗せされる。
この方法は、ティンザン省だけではなく、近隣のビンロン省やロンアン省などの食肉処理場でも行われている。消費者にとっては、約1割も「水増し」された豚肉を買わされていることになる。水増し肉は料理すると小さく縮むというが、事前に見分ける方法はないようだ。